車検制度のデメリット


普通乗用車の場合、車検に出すと10万円から15万円くらいはかかるというのが一般的な認識です。2年に1回、定期的にこれだけの出費があるというのはバカになりません。しかも、法定費用などはほとんど変わっていないので、このデフレ不景気の世の中でも車検費用が安くなっているということはないのです。これは大きなデメリットと言えるでしょう。
次に、整備の中身について。
車検時に行われる整備には、色々な度合いがあります。とにかく車検が通れば良いという人のためには、保安基準でチェックされる部分だけを整備すれば車検を通すことができます。しかし、これだと車検に通るための整備しかしていないので、エンジンや足回りなど車の重要な部分についての整備は行っていません。「車検を受けているから大丈夫」と過信してしまうあまり、本当に必要な整備をしていない状態のまま車に乗っているということが起こりうるのです。車検制度に関する情報の少なさと車検制度が現在の自動車事情に即していないことが原因のデメリットです。
事実、走行中に突然の不具合が起きた際に「車検を受けたばかりなのになぜ?」と不思議に思うような事例が多いそうです。それは、車検に通るための整備しかしていないことが原因です。